森友嵐士 メッセージ ~ストーリー~ 「一本 線を引きにいらっしゃい」 僕にとっての墨象の世界の入り口 すべてのはじまりは、この一言からだった。 失った声を探して長い長い旅の途中 まるで、通りすがりの誰かと挨拶をかわしたようなそんな出会い。 あれから、数年の月日が流れ 自分の想いを込めて、筆を下ろした初の作品 『絆』 自分の内側にあるエネルギーを一本の筆を通して、一気に、天空からおろす。 僕にとっての墨象の表現のイメージは、こんな感じだ。 まるで、魂のかたまりを、一枚の紙の上に一気に叩きつける感じ。 何もイメージのない真っさらな 一筆目の緊張感が、たまらなく好きなんだ。 瞬間が、言いようのない力を 僕のこの体中に集めてくれる。 言葉は、色をもち、 言葉は、音をもち、 言葉は、感情をもつ 強さ、優しさ、激しさ、厳しさ カタチの内側に存在する、エネルギー、衝動、感動 そんな手に取れない何かを、凄く感じてる。 一枚のブルーの絵画、スペインの画家トレンツ リャド と、一本の線が繋いでくれた奇跡 ガレリア・プロバさんとのご縁の先にそんな作品達を皆様にも感じてもらえる個展を 開催させていただくこととなりました。 僕にとっては、まるで奇跡と奇跡が交差したような そんな出来事のよう 『森友嵐士 墨象の世界』展 一枚の絵と一本の線からの始まり 是非、皆様にも、感じて頂けたら嬉しく思います。 2012年6月15日 森友嵐士